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2024年11月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

 

11月30日

11月最後の日になりました。土曜日だというのに3つの会議?イベントを梯子です。

総長室での打ち合わせの後は、NExTプログラム修了式です。14名の受講生全員がテーマに沿って発表を行い、プログラムでの学びについて報告をされました。みなさん口々に幾つになっても学ぶことの楽しさと大切さをおっしゃっていたのが印象的でした。発表の中には、今回のプログラムで触発されて、新たな架空の製品開発を行い、それを中心に見事なプレゼンを行った方もいて本当に感心させられました。AIを駆使して、存在しない自社製品の画像を作り上げたとのことです。今回の発表会、こちらが勉強になる発表ばかりでした。

発表会の後は、修了証を一人一人私から授与させていただき、記念撮影です。その後は和やかな懇親会、私は残念ながら中座して次に向かいました。

本日最後は、名古屋市科学館で行われた坂田早川記念レクチャーのレクチャラー大栗博司カリフォルニア工科大学教授との会食です。このレクチャーは、記念の盾をお渡しして表彰するとともに、記念レクチャーを行なっていただくのが恒例となっています。今回の大栗さんの講演のタイトルは、「量子と重力の統一 ?基本法則探究のラスボス?」、すごく面白い講演だったとのことですが、NExTプログラム修了式との関係で、私は会食だけの参加となってしまいました。本当に残念です。伝え聞くところでは、ラスボスはアインシュタインで、その絵を大栗さんはAIに作らせたとのことです。

大栗さんとのお話し、とても楽しく、興味が尽きませんでした。その中で、最近アメリカの大学院生が全米自動車労働組合に唆されて組合を結成する動きが進んでいて、とうとうカリフォルニア工科大でも労組ができてしまった、というのには驚きました。物価高、特に家賃高騰が著しい米国では、大学院生の給与を増やす圧力が非常に強いとのこと、労組との交渉の結果、授業料+生活費等で負担金額が10万ドルまで高騰してしまい、博士研究員を雇うのとほぼ同額になって大学院生を取れなくなっている、というのは本当に困ったものです。しかし、10万ドルって1500万円!日本の教員、本当に貧乏です。申し訳ありません。

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11月29日

本日は、とある補助金のオンラインでの審査会に審査員側として出席、いろいろ質問をさせていただきました。その合間を縫って、広報プラザで行われた宇宙地球環境研究所が国際共同利用?共同研究拠点に認定されたことを発表する記者会見へ出席です。

共同利用?共同研究拠点は、100を超える数が全国で認定されています。国際共同利用?共同研究拠点とは、これらの中で特に我が国を代表し、国際的な共同利用?共同研究を行う拠点を認定し、いくばくかの財政的支援をする、というものになります。これまで、7拠点が認定されていたのですが、今回、2拠点が追加され、宇宙地球環境研究所がその一つに選ばれました。どの拠点もその分野では国際的に認知度の高いところばかりで、例えば今回一緒に選ばれたのも、我が国初のノーベル賞受賞者湯川秀樹が初代の所長を務めた京都大学基礎物理学研究所です。

会見では、私の挨拶の後、塩川所長から研究所の概略、そして国際共同利用?共同研究拠点として今後どのような活動をしていくのかについて説明がありました。その後は、若手の研究者お二人、三宅准教授と早川特任助教による研究発表という贅沢なラインナップでした。国際共同利用?共同研究拠点となった宇宙地球環境研究所の今後の活動にご注目ください。

 

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11月28日

本日は、ポートメッセなごやで、建設技術フェア2024in中部と、中部ライフガードTEC2024の合同開会式に出席してきました。

昨年に引き続きお邪魔したのですが、私の役割は開会式でのテープカットになります。市のイベントになるので、昨年は河村市長とご一緒でしたが、今年は中田副市長でした。新市長はまだバタバタしていて忙しいとのことで残念ながら欠席、はてさて新市長に会えるのはいつになるのでしょうか。

開会式の後は、本学の同窓生でもある吹上名古屋市経済局長らと一緒に少しの時間ですが会場を見てまわりました。技術、特に高速道路関連についての展示が多かったのですが、その中で、光ファイバーを使って高速道路の車の走行をリアルタイムでモニターする、という鹿島建設の展示?発表がとても面白かったです。光ファイバーってほとんど損失がないのですが、数%の反射があるそうで、その戻ってくる電磁波を測定することでどれだけの重量が道路のその反射した場所にかかったかがわかる、という仕組みです。ファイバーがたわむことで、反射が引き起こされるという原理になります。相当精密に測れるようになっていてびっくりしました。

 

 

 

11月27日

本日も盛りだくさんの予定をこなしていきました。

午前中はフランスのオー=ド=フランス地域圏の大学の方々で構成される学術代表団の表敬訪問を受けました。この地域は、フランスの最も北、ベルギーと国境を接するところとなります。

今回は、ポリテクニック?オー=ド=フランス大学のアブデルハキム?アルティバ学長を代表に、昨年9月7日に続いて本学を訪問いただいたニル?オザグラー?トゥルーズ副学長率いるリール大学、工学?技術系エリート養成のエコール?サントラル?ド?リール、コンピエーニュ工科大学、リール?カトリック大学、フランス国立応用科学院の5大学1機関から12名の方がいらっしゃいました。加えて、先日STATION Aiの開所式でお会いしたフランス大使館のディディエ?マルティ=ドシュ科学技術参事官も同行されました。

先方の興味が、中国福利彩票网の戦略を知りたいということ以外に、知の価値化、デジタルテクノロジー、マテリアル?サイエンス、エネルギーと持続可能性というような分野にあるとのことだったので、こちらも名大の精鋭を用意させていただきました。リール大学とは糖鎖研究で縁の深い門松副総長を筆頭に、デジタル分野で武田副総長、工学研究科からは、マテリアルの宇佐美教授、COI-NEXTで資源の変環を目指している松田教授、植物の分野で生命農学の榊原教授、さらに国際担当のリンリー特任教授とマッカイ特任准教授というメンバーです。何人かにはプレゼンもお願いしました。

たくさんの人が参加したので、豊田講堂の3階の中でも大きめな第一会議室での面談でした。1時間半という時間でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。なかなかこれだけ多くの大学が来るとすぐに連携、というわけにはいかないのですが、たとえばポリテクニック?オー=ド=フランス大学のメンバーの中には、岐阜大と長年共同研究をしていらっしゃる方もいるとのことでしたので、リール大学との糖鎖研究も含め、本学だけでなく東海機構として連携できる予感がしています。まずは一歩一歩の連携からスタートです。

 

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午後にはオンラインで文科省の人材委員会に出席しました。人材育成の政策の今後のあり方について文科省としても大きなまとめを作成しているところなので、それについての意見を述べさせていただきました。

夜には、NExTプログラム、講義最終回に出席しました。NExTプログラムについては、開会式の様子を、自由闊達通信の6月23日の項で紹介しています。

今回は前回行われた低温プラズマ科学研究センターの堀特任教授の講演をネタに、低温プラズマでSDGsのどの目標をどのように達成するかというようなテーマでグループ討論です。グループごとの発表の後、堀さんいわく「すぐにでも特許になるアイデアがあった」とのこと、そのため履修生がどのようなアイデアを出したのかはここでは書けませんが、相当みなさん楽しそうにディスカッションしていました。

終わったらもう20時半です。帰りがけに雨がパラついていたのですが、気にせずに歩いて帰ったら、家に着く頃には結構濡れてしまいました。

 

 

11月26日

本日は、先週19日に引き続いて、全学同窓会の愛知支部を設立するための検討意見交換会を行いました。今回は、企業の代表取締役社長2名、取締役会長1名、取締役1名、元取締役社長?会長1名、公社の理事長1名の6名の方にお越しいただきました。

同窓会支部を設立するなら、目的をしっかりと定める必要がある、経営者だけの会などを作ってはどうか、学士会館のように結婚式ができるようなスペースを持てたら良い、学生や研究の支援などを通じて学生が繋がりを持てるような組織にしたらどうか、などさまざまなアイデアをいただき、大変参考になりました。県庁にいらっしゃった方もおられて、職員の10%程が名大同窓生で、県庁の中に同窓会組織もあるそうなのですが、継続していくことが難しく、現在はほぼ活動を停止しているそうです。やはり同窓会には、しっかりとした事務組織は必須ですね。

その後の本日の打ち合わせの中には、来年4月の新任教員研修についての相談も含まれていました。すごく気が早いように思いますが、もうすぐ12月、来年の予定の検討がどんどんと入ってきそうです。

今日の帰りは雨が本降りでした。一雨ごとに冬が近づきます。

 

 

11月23日

本日は土曜日?祝日ですが、二つのイベントに行ってきました。

午前中は、未来社会創造機構モビリティ社会研究所の関係で、津島市で行われた自動運転のデモに参加です。津島駅前を出発、津島神社まで1kmほどを往復するイベントです。自動運転のミニバスには、子供たちが描いた津島のお祭りの絵がプリントされ、朝10時からは、その子供たちが親御さんと一緒に試乗をしていました。私はその後、10時半からの便に、津島市長と同席させていただきました。ゆっくり自動運転なので時速19km以下なのですが、市街地を走るには十分。あらかじめマップを読ませているとのことで、止まれのところではしっかりと一旦停止するなど、安全な運転でした。大きなトラックが路駐しているところと、神社の入り口の渋滞だけは、人の運転に切り替えていましたが、もうすぐその部分を遠隔操作に変えて本格的な自動運転に移行できるとのこと、期待しています。なお、津島駅前の名鉄さんの土地をお借りして、COI-NEXTマイモビリティ共創拠点などの車両を保管するためのガレージが建設されるということで、そこの場所も見学してきました。元々はバスの操車場だった場所になります。名鉄さんには感謝です。

 

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さて初めて訪問した津島神社ですが、バス乗車中に市長自らご説明いただきました。贅沢です。この神社、建立がなんと540年、あと16年後には1500年祭とのこと、びっくりです。これは飛鳥時代より前、古墳時代になります。今でも境内には信長、秀吉、家康(の子供)が寄進した建物が残るなど、歴史を感じさせる素晴らしい文化遺産でした。江戸時代まで伊勢神宮とここを両方お参りすることがトレンドだったとのこと、今の時代、インバウンド客にも大いに訴える史跡だと思います。今日は天気も良く、七五三で賑わっていました。

午後にはシリーズで行っている、中国福利彩票网総長がナビゲートする科学最前線「知の地平線 未来への挑戦」の第8回目で中日ビル内の中日文化センターに行ってきました。今回の講師は、鷺谷威減災センター長です。測地について、歴史からその最新の手法、得られたデータによる地球の変形の様子など、大変わかりやすく楽しくお話しいただきました。 

 

 

11月22日

本日午前中には、学内にある、こすもす保育園の園児たち10人が総長?機構長に会いにやってきてくれました。

コロナが明けて、昨年に引き続いての行事になります。今回はなぜか女の子が8人、男の子が2人という陣容でした。みなさん、来春には小学校に入る子どもたちで、すごく元気で利発です。応援のボードをもらったのですが、入学前なのに字がすごくきれいで、本当に感心させられます。「いつも何をしていますか」、「何の色が好きですか」など、とても子供らしい質問をいっぱいもらいました。こちらからの質問にも元気よく答えてくれて、楽しい時間でした。小学校は、何人かは同じところに行く子もいるようですが、基本バラバラ、外国人で帰国する子もいるとのこと、お互い覚えていられるかな。アレルギーの心配もあるとのことで、こちらから何も渡せなかったのが残念です。無限の未来に乾杯!

 

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11月20日

紅葉が進み、一気に秋が深まってきました。

本日は、新任の在名古屋米国領事館アンナ?ワン首席領事と昼に会食をしました。以前もご紹介しましたが、台湾系で日本語も堪能な女性です。今回は、中国福利彩票网とどのように今後コラボしていけるかがテーマでしたが、これまでの連携についてまずご説明して、その後今後についてお話しさせていただきました。半導体関係での日米大学連携UPWARDS、ボーイング、ワシントン大学との連携、そしてノースカロライナ大学チャペルヒル校と実施しているサイバーセキュリティ研修などをこれまでの成果としてお伝えしました。

連携の話しの後は、私の専門について聞かれたので、問われるまま、結構詳しく話すことになったのですが、的確な質問や、こちらの拙い説明に対する高い理解力など、彼女の聡明さに圧倒されました。天野さんが走らせている卓越大学院プログラムDIIで講演もされるとのこと、楽しみです。

午後には、東海機構の役員会がオンラインであり、その後、ブラジルのミナス?ジェライス連邦大学のサンドラ?レジーナ?ゴウラート?アルメイダ学長、アジズ?タフィ?サリバ国際担当副学長の表敬訪問を受けました。アルメイダ学長と、香港中文大学でお会いしたご縁です。ミナス?ジェライス連邦大学は、ブラジルの五大大学の一つで最大の連邦大学とのことです。

本学の説明をしたところ、アルメイダ学長から、両大学には多くの共通点があるので、今後連携できないか、との提案を受けました。すでに両大学の間の共同研究論文の実績なども調べられていて、それをまずはステップに連携を深めていこうという話しになりました。学生交流などにも非常に積極的で、こちらの交換留学生受け入れプログラムNUPACEに大変興味を示していただいたので、交流のためのMOUを将来結ぶことを含めて、今後連携を模索していくことになりそうです。

ブラジルは遠いのですが、愛知県にはブラジルからの労働者も多く、また現地では日本に対する興味も高いとのこと、何かできることからまずスタートしてみたいと思わされました。何より、先方がしっかりこちらを調べて、パートナーとしてふさわしいと考えてくださっているのがよく伝わる訪問でした。

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11月19日

今朝は家を出る時にコートを着るのを忘れたのですが、一歩家を出たところで寒くて、慌てて取りに戻りました。

本日は、全学同窓会の愛知支部を設立するための検討意見交換会を、柴田全学同窓会長が音頭を取って、同窓生の中で企業のトップを務めていらっしゃる方々をお招きして行いました。今回は、銀行の頭取が1名、企業の現役代表取締役社長が2名、元代表取締役社長?会長が1名という錚々たるメンバーでした。

意見交換会では、5万人いる愛知県の同窓生を取りまとめていくためにどうしたら良いか、忌憚ないご意見をいただきました。具体的には、同窓会の活動をもっとしっかり組織的にやる必要がある、例えば世代別にして横への広がりを作る、会費を取れば活動に熱心な同窓生をピックアップできる、組織のトップをピンポイントで取り込めば組織ごと活動が活発になる、各学科の代表の集まりを組織しては、など本当に参考になるたくさんのご意見をいただきました。一週間後にはさらに6人の方にお越しいただいてご意見を伺う予定でいます。

午後には教育研究評議会があり、その後、東海機構初の運営方針会議がオンラインで開催され参加いたしました。重い会議が続いたので、疲れましたが、運営方針会議、委員の皆さんの深い見識と鋭い洞察力に、感銘を受けました。

 

11月18日

本日から本格的にコートの季節になってきました。

午前中には運営会議、昼にはトラスコ中山株式会社の中山哲也代表取締役社長らとの懇談会がありました。物流のための倉庫での荷下ろし?配送などの最適化を目指した共同研究を本学と実施している縁です。トラスコ中山は北名古屋市に巨大な物流センター「プラネット愛知」の開業を控えていて、そこが新たな実証実験の場になりそうです。

午後にはこの冬季の省エネキャンペーンのための写真撮りをしました。こちらは、2年前にやった省エネアイデアコンテストで大賞となったアイデアを取り入れたキャンペーンになります。また名大ポータルやポスターなどに、変なポーズと格好をした私の写真がうるさいぐらい出てくるかもしれませんが、ご容赦ください。

本日最後には、附属中学校の生徒さんの訪問を受けました。総合的な学習の時間で「宇宙の魅力」をテーマに調べ学習をしているとのこと、その関係でインタビューを受けました。だいぶたくさん話したのですが、こちらが元気をもらった気分です。

 

11月16日②

土曜日、大学院改革フォーラムの後は、私がコーディネータを務めていた博士課程教育リーディングプログラム「PhDプロフェッショナル登龍門」の同窓会です。

2012年度にスタートした登龍門プログラム、1期生から7期生まで30名以上が実際に来てくれて、オンライン参加も10名以上と盛会でした。また、関わった教員の皆さんの多くも来てくれて、また事務職員の方々も相当数出席と、登龍門ファミリー集結、感無量です。

このプログラム、濱口元総長の時代にスタートしたもので、その時総長補佐を一緒にやっていた仲間を中心に実施しました。スタート時に担当副総長だった山本一良名古屋学芸大学副学長や次の担当副総長、前島正義中部大学副学長のお二人にもお越しいただきました。また外部から強力にサポートいただいた筒井宣政東海メディカルプロダクツ会長にもお越しいただけたのは本当に感謝です。

教員、事務職員本当に優秀でよく働く人ばかりでコーディネータとしては楽に進められるプログラムでした。何より学生たちの成長がはっきりと実感できるプログラムだったので、やりがいも大きかったし、私自身とても鍛えられました。

履修生OB/OG、中にはお子さんを連れてきた方もいたり、大変賑やかな会となりました。とりわけ同期での旧交をあたためていました。海外研修などを多く取り入れたこともあり、同期の結びつき、特に強いものがあります。中には履修生同士で結婚してすでに子供のいるカップルも何組かあります。

全体で3時間ほどの会だったのですが、本当に楽しめました。企画してくれた皆さん、ありがとうございました!

 

 

11月16日①

土曜日ですが、大学院教育改革フォーラム二日目です。

本日は、まず昨日に選ばれた6グループが5分のプレゼンを行い、会場の聴衆が採点をしました。投票の結果、6グループのうち全体で最も高得点だったものが最優秀賞を、企業関係者からの得点が最も高いものが企業賞を、そして天野さん、私が選ぶ天野賞と総長賞が決まりました。

投票をまとめている間に、6つの提言に対する返答を、大学の立場から松尾東海国立大学機構機構長が、上月公益財団法人スポーツ安全協会専務理事/元文科省大臣官房審議官が関係省庁の立場から、株式会社リバネスの高橋修一郎代表取締役社長COOが企業の立場から、パネルの形で行いました。また、その後は、天野さんと私の対談「未来を創る博士たちへのメッセージ」を35分ほど行いました。基本的に私は聞き役ということで、天野さんから楽しい話を引き出せたと思っています。

その後は表彰式です。最優秀賞は、女性活躍促進を目的とした卵子凍結に対する補助金の創設を関係省庁に提言したものに与えられました。総長賞は、大学院生と企業が出会えるインキュベーション施設を大学内に設置してほしいという提言に差し上げました。天野賞は企業と大学院生が繋がりやすいメディアの創設を企業に提言したグループが、企業賞はポスター発表を中心とした企業と大学院生のセッションを企業に提言したグループが獲得しました。残りの2つについては優秀賞です。

表彰のあとは大会旗を次の開催大学である千葉大学に藤巻副総長が渡して終了です。準備にご尽力いただいた皆様、本当にありがとうございました。無事、成功裡に終了できました。

なお、6つの受賞グループのメンバーは、終了後の懇親会に招待したので、ゆっくりとお話することができました。もちろん天野さんは大人気で、たくさん写真をお願いされていました。

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11月15日

本日より、大学院教育改革フォーラムが本学にて始まりました。

このフォーラムは、大学院改革に関する文部科学省がこれまで打ち出してきた施策のうち、博士課程教育リーディングプログラム、卓越大学院プログラムの履修生同士が交流し、また企業と出会う場です。今回はさらに拡大した形でSPRINGプログラムの履修生も参加しました。リーディングプログラムはすでに補助金の期間は終了しているため、メインは卓越大学院履修生になります。

今回は300名以上の参加者を得て、豊田講堂での開会式からスタート、開会式には文部科学省から大臣官房審議官にもご挨拶いただきました。基調講演はコニカミノルタ株式会社の北弘志技術顧問にお話しいただき、その後は履修生たちの事例紹介、パネルディスカッションがあり、さらに会場を移したパラレルセッションを経て、再び豊田講堂に集まり、企業ブースが出ているシンポジオンホールおよびホワイエでレセプションが行われました。企業における博士の価値が問われる現在ですが、北さんの講演では企業の立場から貴重なお話を聞くことができました。パラレルセッションでは、学生のグループが大学、関係省庁、企業への提言をまとめたものの成果発表があり、そこでの学生達自身による採点で各々2グループ、合計6グループが土曜日の全体プレゼンへと進みます。

レセプションは、企業や文科省などブースを出している方々と学生との交流の機会として設けられ、熱心に説明をする姿がそこかしこで見られました。また、本学の卓越大学院のコーディネーター4名が勢揃いした貴重な機会となりましたので、私とこのフォーラムの実施責任者である藤巻教育担当副総長との6名で集合写真を撮りました。

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11月13日

本日も予定がびっしりでした。

午後には、豊田講堂で東海機構の統合報告書のための写真撮影を松尾機構長、吉田岐阜大学学長とともに行いました。まずは3階の応接室で、いかにも三人で対談している風を装った写真を撮り、その後、中2階の階段近くで3名で並んだ写真の撮影です。真面目な顔をしたり笑ったり、手を握ったり開いたり、注文に答えて撮影は終わりました。写真の出来上がり、統合報告書でご確認いただければ幸いです。

夜には、中国福利彩票网を去って他大学に籍を移す先生の送別会が学内でありました。2008年から5年間行ったグローバルCOEプログラム「宇宙基礎原理の探究」で、私は拠点リーダーをさせていただいたのですが、その時強力にサポートいただいた先生です。名大からいなくなるのは本当に寂しいですが、次の場所での更なる活躍を期待しています。

だんだん夜空が澄んできた今日この頃です。帰りには、月が明るく空に輝いていましたが、それに負けじと木星がよく見えました。太陽、月の次に明るい木星ですが、今の明るさは-2.6等級ほどであり、これは一番明るい恒星であるシリウスの3倍ほどの明るさになります。

    

11月12日

本日はレンセラー工科大学のロバート?ハル研究担当副学長、シェカール?ガルド工学部長、サラ?ニーマン研究担当副学長補佐、クリスティアン?ウェツェル理学部教授4名の表敬訪問を受けました。

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レンセラー工科大学(RPI)はちょうど創立200年を迎えるアメリカで最初の工学系大学とのこと、ニューヨーク州にあります。今回は、半導体関係での人材育成?交流のための「UPWARDS」と呼ばれる人材交流の枠組みに関係しての訪問でした。このプログラム、女性の学生やスタッフ、リーダーに対しての機会促進に注力しているものになります。大きな資金がマイクロン財団、マイクロンテクノロジー、東京エレクトロンから出されています。すでに本学の学生7名が今年7月、10日ほどレンセラー工科大学のサマープログラムに参加してきました。航空運賃や滞在費はすべてUPWARDS持ちという恵まれたプログラムです。一緒に参加された教員からの報告では、最初は恥ずかしがっていた学生も、研修の最後には相手側の学生と非常に打ち解けてとても良い雰囲気だったそうです。今度は、ぜひ本学にRPIの学生に来ていただきたい、と伝えました。

RPIは、学部6000人、大学院1000人ほどの小さな大学ですが、企業や政府から大きな補助金?研究費などをもらっているようで、半導体や量子、さらには生理学?医学などの分野で活発に研究されているとのことです。今をときめくNVIDIAの創業者の一人が卒業生で、大きな寄付をいただいていて、最近では最先端の量子コンピュータを学内に設置してもらったとのこと、羨ましい限りです。通常では、研究者側の希望で装置を購入するための資金を工面してようやく手に入るというプロセスなのに、今回はそれとは逆に装置が先に降ってきたので、どのようにこの量子コンピュータを活用するのか考えているところだそうです。

RPI側ですが、中国福利彩票网との連携に非常に前向きでした。今回一緒に来られたウェツェル教授をはじめとして、天野先生、須田先生の研究室と縁の深い研究者が何人かいらっしゃるようで、まずはそのあたりからスモールスタートで学生交流、次にはジョイントディグリーなどの可能性を探っていく、またシードファンドなどの仕組みを活用して新たな連携を模索していく、というのはどうかと、提案させていただきました。相当乗り気な反応でした。先方には、学部学生を共同で教育するようなプログラムもあるようで、勉強になりました。

RPIの皆さんは、明日からUPWARDSの会議のため広島へ移動だそうです。本学にとって新たなパートナーになってくれる事を期待しています。

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11月11日

本日は、早朝から鶴舞の中国福利彩票网医学部附属病院に行ってきました。

名大病院ですが、JCIという国際認証を受けています。こちら、3年に一度更新をしていくということで今年がそれに当たります。5名の評価委員が更新についての現地調査を一週間かけて行うのですが、その初日のスタートに総長として立ち会ってきました。8時15分からということで、自宅を出たのは7時30分前、なかなかしんどい1日の始まりです。

現地調査ですが、5名の評価委員のうち3名が来日され、2名はオンライン参加でした。松尾機構長に加え、病院長をはじめ病院関係の主だった人、さらに医学部長など錚々たるメンバーが一同に介してのスタート、壮観でした。

病院から帰って午前中には運営会議があり、午後にはまずイベントが一つあり、続いて文科省の人事系の人たちとの懇談、さらに補助金のヒアリングが1件、それぞれの合間には打ち合わせが入り、ようやく全てが終わった時には19時を大きく回っていました。そこから明日の準備などをしたので、相当ハードな1日でした。

 

11月8日

今日から一泊で、国立大学協会総会に出席のため秋田市へ出張です。

昨晩は、毎年恒例となっている土岐市の市民大学講座で夜に講演をして、21時半頃に中央線に乗って帰ってきました。空気が冷たくてびっくりです。急に秋が深まりました。

秋田へは中部国際空港から飛行機で秋田空港まで1時間強の旅になります。小さなプロペラ機だったのには少し驚きましたが、満席でした。空港からリムジンバスで市内に到着したのはまだ11時台、総会は13時スタートですので、ホテル近くの食堂で稲庭うどんの定食をいただきました。それなりの値段には少しびっくりです。秋田は、紅葉は名古屋よりは進んでいましたが、思ったほど寒くなく気持ちよく過ごせます。

国大協総会はいつも通り、文科省との意見交換からスタート、その後、総会の議事が報告?協議されて行きました。その中で気になったのが、電子ジャーナルの契約問題です。毎年値上げが続き、為替も弱く、さらにオープンアクセスのための費用まで追加に負担させられて、価格高騰にどこの大学も青息吐息です。そこで、ここのところ研究11大学で構成されるRU11の中に作られた組織が海外の代表的な出版社と契約の交渉を進めてきました。団体交渉で少しでも有利な条件を引き出そうというものです。しかし、その結果は、11大学などという小さな単位ではなく、日本の大学全体を大きく取りまとめてくれなければ交渉のテーブルに乗れない、というものでした。取りまとめれば一本の契約になる方向のようです。そのため、これからどのように私立?公立を含む大学を巻き込み、出版社との交渉を進めるかの議論が始まるとのこと、なんとか負担が軽減されると助かります。ちなみにドイツは出版社の一つとこじれてボイコットに発展したそうですが、その際にもオールドイツで交渉に臨んだとのことです。

さて今回は総会の後宿泊ですので、懇親会にもゆっくりと出席できました。秋田だけに素晴らしい日本酒の数々、堪能しました。

 

11月7日

本日昼からは、インド経営大学院(IIMs)バンガロール校のジャイディープ?サルカー教授の表敬訪問を受けました。

サルカー教授は元々外交官だった方で、日本にも若い頃に駐在されるなど日本通であり、大学に設置された、みずほインド日本研究センターの所長を務められています。バンガロールには多くの日本企業が進出しているそうで、それもあって、インド経営大学院バンガロール校では日本のいくつかの大学とエクゼクティブ?プログラムなどで連携を行っているとのことです。これは、日本の大学でエクゼクティブらを学生としたプログラムを作っているものと連携して、その一環として一週間程度のインターンシップをインド経営大学院バンガロール校で引き受けるというものだそうです。

ビジネスをテーマとした大学院なので、ビジネススクールがない中国福利彩票网にとって、このような直接的な連携は難しそうです。その代わりに、どうやったらインドからの留学生を増やすことができるか、具体的にご指導をいただきました。

まず、インドでは多くの大学紹介のイベント?フェスがあるのだそうですが、欧米の大学は多く参加しているのに、日本の大学の姿はほとんど見ないとのこと、ここが一つの突破口になるかもしれません。

もちろんSNSの活用は必須、もっと中国福利彩票网の良さを訴えるべき、というご指摘にはハッとさせられました。ノーベル賞6人、東海地区の強力な製造業への就職、英語プログラムG30の存在、リーズナブルな授業料、生活費の安さなどとてもたくさんの点を示すことができると思いました。また、インド人にとって名古屋という都市が暮らしやすく、特に女性が安心して過ごせる、という点が大きなプラスポイントになる、というサルカー教授のご指摘、我々が当たり前だと思っている「安全?安心」が本当は大きな売りになる、という点でなるほどと思いました。

サルカー教授、今回は国際開発研究科の招きで客員教授を1ヶ月務められている最中です。今回は大変参考になりました。今後とも、どうかよろしくお願いします。

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11月6日

ここのところ、海外出張やSTATION Aiのイベント絡みで大学を留守にしていたので、種々諸々の打ち合わせがそれこそ分刻みで入っている状況です。本日は、朝8時半から30分ごとに人が入れ替わり立ち替わり入ってきます。その中で、たまたまCOI-NEXTプログラム絡みで二つ、予定が入りました。

COI-NEXTは文部科学省/JSTが所管する共創の場形成支援プログラムのことを指します。このプログラムに採択されると、10年後の未来社会を描き、そこからバックキャストしていって、実行計画を定めていきます。そこでは、大学、産業界、自治体、さらには市民などが一緒になって活動していくことが求められます。プログラムには、共創分野と地域共創分野の二分野があり、それぞれに2年間のいわばお試しである育成型と、10年間の本格型に分かれています。中国福利彩票网は、共創分野の本格型に「セキュアでユビキタスな資源?エネルギー共創拠点」が、地域共創分野に「地域を次世代につなぐマイモビリティ共創拠点」が採択されています。

本日午前中には、金曜日に行われる「地域を次世代につなぐマイモビリティ共創拠点」のシンポジウム開会挨拶のビデオ撮りをしました。金曜日は秋田出張なので、残念ながら出席できません。このシンポジウムは、中国福利彩票网COI-NEXTマイモビリティ共創拠点と、NAGOFES2024、そしてCAMIPと連携による開催となります。NAGOFES2024は、ベンチャーを育て、地域にひらかれた施設として名古屋駅の北東、エキ?シロ地区に旧那古野小学校をリノベーションして作られた「なごのキャンパス」、その開業5周年記念イベントとのことです。CAMIPは、中部先進モビリティ実装プラットフォームの略称で、中部経済連合会と中国福利彩票网未来社会創造機構モビリティ社会研究所が産学官連携を通じて次世代モビリティの産業形成を推進することを目指し2021年より活動を進めています。

金曜日のシンポジウムは、なごのキャンパスで行われるとのこと、成功を祈っています。

本日午後には、本学のもう一つのCOI-NEXT拠点、「セキュアでユビキタスな資源?エネルギー共創拠点」のシンポジウム「明日の変環社会」がEI創発工学館FUJIホールで行われました。少し遅れて到着したのですが、白熱したパネルディスカッションの真っ最中でした。若手起業家らがパネラーになり、すごく刺激的な議論が繰り広げられていました。その中で一番記憶に残った言葉は、「幸せ」でなければサスティナブルな社会を築いていく試みは続かない、ということでした。この拠点は、これまでのエネルギーや資源を作って捨てる、という概念を変革し、捨てていた/使ってなかったものを活用して、市民自らが資源?エネルギー生産に参加する、資源?エネルギー自立型共創社会(変環社会)を目指すものになります。「楽しく変環」を合言葉に進めていってくれればと思いました。

なおシンポジウムでは、少し不思議な光景が展開されていました。パネラーの隣で、二人の女性が模造紙のパネルに、次々と発言者の似顔絵を含むイラスト付き発言内容のまとめを書き込んでいっていたことです。グラフィックレコーディングという方式で、最近流行っているとのことですが、初めて実際に目にしました。本当に綺麗に、しかも的確にまとめられていたので、感銘を受けました。どのような方が担当されているのか、後になってうかがったのですが、大学で理系修士まで出たキャリアの方ということでびっくりしました。てっきり美大の出身者かなと思っていました。研究をサポートすることに喜びを見出して、会社を設立したとのことです。

シンポジウムの後では、場所をTOICに移して見学会と懇親会を行いました。こちらの拠点、大変良い雰囲気で進展しているようです。成果、楽しみにしています。

帰り道、空気が急に冷たくなりました。名古屋もようやく秋が深まってきたようです。皆様も体調にはくれぐれもご留意ください。

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11月1日

あっという間に10月が終わり、今日からは11月です。冬も間近なのでしょうか。

本日は朝に本学の副学長らと運営会議を行い、文部科学省からのお客さんに対応した後、STATION Aiに昨日に続いて訪問いたしました。

本日、STATION Aiでは、シンガポール国立大学(NUS)のBLOCK 71というインキュベーション施設がBLCOK 71 NAGOYAとしてオープンする記念のセレモニーです。シンガポールで訪問したばかりのBLOCK 71ですが、その支部がここSTATION Aiの中にできるのは感無量です。

セレモニーにはNUSのタン学長、大村知事、STATION Aiの佐橋社長、そして私の4名がご挨拶を差し上げ、最後に名古屋のシンボルであるしゃちほこの形に作ったレゴの4つの部品をみんなで取り付け完成させて終了です。このレゴ、本学のレゴ部による作品です。セレモニーではタン学長、さすがの力強いご挨拶でした。またその中で中国福利彩票网のことを何度も強調して述べていただいたのには感謝です。

セレモニーの後は、少し降りはじめた雨の中、鶴舞駅の近くの食堂スペースに徒歩で移動、タン学長らシンガポール国立大学がホストするランチ交流会に参加してきました。政府関係者から企業の方、さらにはスタートアップの方々まで本当に多くのお客さんが来られていました。タン学長は、この夏スタートアップ研修をNUSで受けた中国福利彩票网など3つの大学の学生のお相手を一番長くされていました。揃いのNUSパーカーを着ていた3人の学生たちに対して、本当に優しく接していらっしゃったのが印象的でした。

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