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2024年9月

総長っていったい何をしているのか、疑問に思っている皆さんも大勢いるかと思います。ここでは、私が日々取り組んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由闊達に紹介していこうと思っています。

 

 

 

9月27日

本日の午前中には、秋季卒業式が豊田講堂にて挙行されました。

秋季は、秋入学の留学生が主な対象となります。学部47名、修士115名、博士42名の学生が卒業?修了を迎えることができました。合計204名のうち留学生が164名になります。ですので、式典は全て英語で執り行われました。

毎年のことですが、総長としては、各学部、大学院の総代の皆さんの名前を読み上げるのが非常に大変でした。18名という人数もですが、今年は特にベトナムやスリランカなど、なかなかアルファベットからもカタカナからも実際の発音がわかりにくい国の学生が多かったので苦労しました。特に4名も総代を輩出したベトナムについては、ベトナム籍を持つ本学の事務職員に事前に発音のトレーニングをしてもらえたのはラッキーでした。

総長からの祝辞ですが、留学生はノリが良いのでつい乗っかってしまいました。私としても楽しかったです。

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今回は、昨年に引き続き東海国立大学機構の経営協議会委員、元日本アイ?ビー?エム株式会社の代表取締役社長?取締役会長で現在は名誉相談役を務められている橋本孝之様に来賓祝辞をいただきました。短くまとめていただきましたが、しっかりと学生に届く素晴らしい祝辞、本当にありがとうございます。

式では入退場には中国福利彩票网交響楽団のメンバーによる弦楽四重奏バージョンでのパッヘルベルのカノン、また式の最後には中国福利彩票网混声合唱団による「若き我等」と「夢みたものは」が披露されました。みなさん美しいハーモニーありがとうございました。

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こういう式典では裏方として事務職員の皆さんが本当に大活躍されています。ありがとうございました。次は秋季入学式、よろしくお願いします。

 

9月24日

連休明けですが、ようやく過ごしやすい日になってきました。今日は久々にスーツの上着を着て通勤できました。

本日ですが、赤﨑学生奨励賞の授賞式がありました。大学院博士後期課程1年及び医学博士課程1年の学生を対象に、将来的な発展や可能性が期待でき、本学の高い教育研究水準を内外に知らしめることができる研究を行っている者に対する顕彰制度というもになります。平たく言えば、博士後期課程に進学した学生の中から優れた修士論文をまとめたものを顕彰する賞ということになります。賞の原資は、2021年にご逝去されたノーベル賞受賞者の赤﨑先生のご遺族から、エリザベス女王工学賞の賞金として寄附を受けた寄附金になります。

3回目となる今回は、人文?社会系1名、理工系2名、バイオ?医療系3名、合計6名の受賞となりました。学習の負担を軽減することで意欲を増す研究、新規有機EL材料を量子化学計算で見つける研究、通常は気体であるデトネーションエンジンの燃料を液体に変える研究、昆虫の交尾行動を解明するためのツール開発と神経回路メカニズムを解明するための研究、多くの果実などの植物をダメにしてしまう菌の研究、冬眠?休眠の研究がその内容になります。

皆さん素晴らしい研究成果をあげて、将来が大変期待できる学生さんたちばかりでした。将来がとても楽しみになります。これを励みに、博士論文へ向けての研究に取り組んでもらえれば幸いです。

 

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9月21日

土曜日ですが、第63回全国七大学総合体育大会、通称七大戦の閉会式が本学の坂田平田ホールであり、出席してきました。

昨年12月からスタートした七大戦、7月6日に七大学の総長全員が集まって行った開会式から2ヶ月、いよいよ閉会です。今回は本学が主管校だったのですが、結果は大変残念なことに7位、最下位でした。全ての大学に「主管校破り」のおもてなしをする羽目になりました。今回の優勝は北海道大学、次回第64回の主管校です。

閉会式では、表彰状を優勝の北大、2位の九大、3位の東北大に授与し、また優勝した北大には優勝旗、優勝杯を渡しました。さらに、スポンサーになっていただいている日本学士会からは学士会賞トロフィーが北大に、田中貴金属記念財団からはMVP賞が本学男子硬式テニス部に、各々授与されました。学士会は小堀康生理事?事務局長が、田中貴金属記念財団は岡本英彌代表理事が東京から駆けつけいただき、それぞれ賞の授与を担当いただきました。ありがとうございます。

結果は残念でしたが、非常に厳しい名古屋の夏、無事終了することができました。運営に尽力した学生の皆さんに敬意を表するとともに、開会式、閉会式などサポートいただいた事務職員の皆さん、本当にありがとうございます。

次に主管校になる7年後、70回大会では是非とも良い成績をおさめたいと思っています!

 

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9月20日

本日は、10月にいよいよ建物ができて本格スタートするSTATION Aiと、基本合意書の締結を行いました。マスコミも呼んで、豊田講堂横の広報プラザでの発表です。

STATION Aiからは、佐橋宏隆代表取締役社長兼CEO、大中義勝取締役が、名大からは私と武田一哉副総長が立ち会いました。合意書の中身は、お互いの持つ施設?設備などを相互支援的に活用する環境を用意する、というもので、例えば、STATION Aiの建物には名大のnuwnetを導入しました。本学でネットが使えるものであれば誰でもSTATION Aiの中でストレスなくwifiが使えます。

合意書の締結式では、お互いの挨拶の後、合意書にサインをするというセレモニーを行いました。その後、佐橋社長?CEOからはSTATION Aiの説明が、武田副総長からは本学のスタートアップ戦略について説明があり、記者さんたちからの質疑応答があって終了です。

今回は、STATION Ai側からの提案で、お互いに相手方のTシャツを着て登場しました。STATION Aiの黒のTシャツ、なかなかカッコよかったです。

10月1日から入居が始まり、10月31日にはグランドオープン、今現在エントリーしているのが122社、最終的には1000社を目指すとのこと、名大発ベンチャーを100社以上そこに入れることが目標です。今から楽しみです。

 

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9月18日

本日午前中は、女性研究者トップリーダー顕彰の授与式を行いました。こちら、「特に優秀な女性研究者」(研究業績?研究能力が優れているだけでなく、近い将来、本学の役員や管理職として活躍することが期待される女性研究者)を、各部局から1名推薦してもらい、推薦された候補者の中から2名程度を「女性研究者トップリーダー」として顕彰するものです。

今回は、工学研究科の日出間るり教授と情報学研究科の石井敬子教授のお二人が顕彰となりました。日出間教授は、複雑流体を研究対象にされており、この春に神戸大学から着任されました。石井教授は社会心理学がご専門で2018年にやはり神戸大学から着任されたとのことです。お二人には研究教育面でのますますのご活躍を期待するとともに、将来、大学運営の面でもぜひご協力をいただければと思っています。

本顕彰ですが、これまですでに25名の方を顕彰しており、今回の2名を加えて27名となりました。現在、執行部で活躍いただいている永田副総長も第一回目の顕彰を受けています。この機会に永田副総長が音頭を取って、歴代の方々に声をかけ、6名の方にお集まりいただきました。今回の2名、さらに永田副総長、山﨑真理子ジェンダーダイバーシティセンター長(4回目の顕彰者)、そして私を加えて、総勢11名で、顕彰式の後1時間ほど懇談を行いました。

少し恐れていたのは、針の筵状態になることだったのですが、そんなこともなく、みなさん自己紹介の後、男女共同参画に関する様々な問題についてしっかりとお話しすることができました。

懇談内容ですが、例えば、この地域では母親が専業主婦であることも多く、母親の頭の中に「女の子が研究者になる」というキャリアパスがあまり意識されておらず、「女性は結婚して幸せな家庭を築く」という価値観が刷り込まれているため、女性研究者増員のためには小学生の親の意識改革が必要、いや、次の世代を待たないと無理かも、というなかなか興味深い議論がありました。また、かつて女性教員に対して、マタハラまがいの意地悪をする男性教員が多くいて、出産後わずか数日で職場復帰を求められたり、復帰後も育児中にも関わらず皆と同じように働くことを求められたり、など厳しい扱いを受けたという話にはびっくりさせられました。そんな昔の話ではありません。幸い、今は前とは全然違って良くなったとの発言がその後あったので、ホッとさせられました。

このような懇談会、定期的にいろんな方とできると良いなと思います。

 

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9月17日

三連休で休めたので、なんとか米国強行軍から回復しました。

今日は、午前中に名古屋芸術大学の來住尚彦学長らの表敬訪問を受けました。TBSに長年勤務されていたとのことで、若々しいエネルギッシュな方でしたが、お伺いしてみると、私の早稲田大学理工学部の一年後輩ということがわかりました。縁があって学長になられたとのこと、愛知学長懇話会やIDEなどでもお世話になると思います。

午後には教育研究評議会があり、今回は対面で開催、終了後ユニバーサルクラブで残暑払いを行いました。久しぶりに研究科長を含む評議員の方々や事務職員らとゆっくり話すことができました。会では東海機構の学外理事をされていらっしゃった加藤智子ヤマカグループ代表からいただいたお酒を機構長が放出してくださったので、美味しくいただきました。

 

 

9月12日

二日目は、データとAi、そして宇宙です。データとAiについては、Aiの法的な側面について議論が集中していました。日米の法的な取り扱いには随分と違いがあるようで面白かったです。宇宙のパネルには、塩川宇宙地球環境研究所長が登場です。宇宙天気についてわかりやすく説明していました。現在米国では、かつてはNASAの独壇場だった宇宙開発、どんどんと民間が担うようになっていて、たまたま前日には民間の宇宙飛行士がスペースX社のロケットで宇宙に行って、民間人初の船外活動を行ったというニュースが飛び込んできたところでもあります。オハイオ州立大学発のベンチャー、ボイジャー?スペースが次世代の宇宙ステーション、スターラボを打ち上げること、それと関係して大規模なサイエンスパークをオープンすることなど、ワクワクするような発表が多くありました。スターラボには三菱商事も関わっているとのことです。さらにアメリカ、月へ再びいくことを目指していますが、今回は極地域に行って、そこにある氷を使って酸素や水素燃料をその場で作る、などの話しもありました。今米国はアポロ以来の宇宙ブーム再来です。

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ランチを会場でいただいたあと、会議のまとめがあり、公式行事はおしまいです。我々は飛行機が夕方だったので、それまでの間、用意していただいたツアーに参加してきました。学内にあるボイジャー?スペースのガレージと、少し離れたところにあるニューアルバニーという場所の見学です。ニューアルバニーはかつて400人しか住んでいなかった村が大規模に開発され、現在では1万人以上が住んでいて、広大な敷地に、アマゾンやメタ、Googleのデータセンターなどが運用されており、現在インテルの巨大なデータセンターが建築途中、なかなかに凄まじい光景でした。水がないので水タンクを建設して送水した水を貯めておいたり、大規模な送電網が見られたり、その規模には圧倒されました。

夕方には空港に行って、帰国の途につきました。まずはサンフランシスコへ。西に向かうので5時間近くかかっているのですが、時差の関係で2時間後には到着です。そこで深夜まで待って羽田へ。到着は朝の3時過ぎでした。こういう時に限って早く到着します。京急の始発は5時26分、時間を潰すのが大変です。コロンバスを出たのは木曜日だったのですが、羽田に到着したら、土曜日になっていました。最後は、新幹線の始発で名古屋に帰ってきました。名古屋を出たのが9月10日火曜日、帰ってきたら14日土曜日です。一泊五日の旅、完了です。

 

9月11日

羽田の深夜便でLAに到着、時刻は火曜日の夕方6時、時差のせいで8時間以上搭乗しているのに時間が戻っています。そこで4時間ほど待って、夜行便でシカゴまで。LAの空港では、乗り継ぎにやたら歩かされました。時間には余裕があったのですが、疲れた…

シカゴへの便からは筑波大学の永田学長と同乗、同じ会議に出席するのでそれほど驚きはありません。シカゴ到着は水曜日の朝7時過ぎ、そこで乗り継いでオハイオ州コロンバスまで、今回の旅の目的地に到着です。時刻は9時過ぎでした。荷物は預けていなかったのですぐに空港からは出ることができたのですが、待っているはずのタクシーの運転手が見つからず。少しばかり焦りましたが、筑波大がアレンジしてくれていたことがわかり、事なきを得ました。

一番わからなかったのがミーティングの会場です。巨大なフットボール?スタジアムの中での会議だったのですが、入り口が問題です。入り口の番号、17番から23番の間、としか知らされずタクシーの運転手と探し回って、結局23番から入れることがわかりました。そこからエレベータで上に上がって会場入り、9時からの会議だったのですが10時には参加できました。

会議は、8回目を迎える日米デジタルイノベーションハブ、というもので、今回のテーマは、半導体、量子コンピュータ、Ai、データとAi、宇宙でした。それぞれに基調講演があり、パネルディスカッションが設定されています。本日は、半導体、量子コンピュータ、Aiがテーマでした。半導体は歴史から将来まで幅広いテーマについて、量子コンピュータは現状について紹介がありました。まだまだ量子コンピュータはプロトタイプで、その能力を示すところまではきていないようです。政府から「どこまでお金がいるのか」と聞かれているとか、「忍耐を持って投資を続けてください」というメッセージが示されるなど、苦戦が見て取れました。Aiは、幅広い範囲にどんどんと応用が広がっている、ということで例えば教育の現場でも数年のうちに講義はAiに置き換わるのでは、という発言が印象的でした。Aiのパネルには、中国福利彩票网の武田一哉副総長が登場しました。きっちりとしたプレゼンと受け答え、良かったです。

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ランチは会場で取ったのですが、その前にスタジアムのフィールドまで降りて全員で記念撮影、なかなかの体験でした。10万人以上が入るとのこと、観客が埋まった時のことを想像すると少し身震いがしました。気温は名古屋よりはだいぶマシですが、まだ昼には30度を超えていて、フィールドはさすがに暑かったです。写真は名大からの出席者である武田副総長、塩川宇宙地球環境研究所長、そしてこの会議の提唱者である武田修三郎氏と一緒に撮ったものです。武田修三郎氏は東海国立大学機構の参与をお願いしている方になります。

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夜にはレセプションが学内のジャック?ニコラウス記念館というところでありました。有名なゴルフプレーヤーですが、オハイオ州立大学出身とのことです。彼の大きな銅像があり、ゴルフの歴史などがわかるようになっていました。私の出番はレセプションでのご挨拶です。

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9月10日

本日は、本学の若手研究者育成プログラムの柱であるYLCプログラムで2025年度に新規採用する特任助教の審査会がありました。人文社会、理工、生命の3つの系に分けて書面による一次審査を行った後の、全分野まとめてヒアリングでの二次審査になります。海外からの参加もあり、オンラインでの実施でしたが、朝8時半から夕方6時頃まで、力の入ったプレゼンの連続、疲れもしましたが、楽しく聞かせてもらいました。最終的な結果の承認は後日になりますが、本当に素晴らしい若手研究者ばかりで、良い人たちを取ることができたと思っています。

さて、YLCの審査、候補者選定が終わって夜7時過ぎに名古屋駅に向かいました。これから羽田空港まで行って、深夜便でアメリカに行ってきます。日米デジタル?イノベーション?ハブという両国の大学、産業界、政府が集まって行う会議に出席するために、オハイオ州コロンバスにあるオハイオ州立大学への出張です。今回は、YLCの審査会のため、かなり無理な日程になってしまいました。火曜日に出て、土曜日に帰るのですが、ホテルはオハイオでの一泊だけ、なんと一泊五日の弾丸ツアー!もうわけがわかりません。

 

9月9日

本日は、ボーイング?ジャパンのエリック?ジョン社長御一行の表敬訪問を受けました。

ボーイング?ジャパンとは、これまでマテリアルや航空宇宙工学の分野で長年にわたって連携をしてきており、また、研究開発拠点であるボーイングジャパン?リサーチセンターをこの4月に名古屋に開設されたこともあってのご訪問です。

ジョン社長はこの6月に韓国から移ってこられたとのこと、元々米国国務省の上級外交官だった方で、タイでは大使を務められ、ベトナムにもいたことがあるなど、言葉を含めてなかなかのアジア通です。日本に住むのは初めて、とのことでした。

以前、エマニエル米国大使にも、ボーイングとワシントン大学、そして名大の三社の連携を勧めていただいた経緯もあります。しっかりと連携していきたいと思っています。

 

 

9月6日

今週は、大きなイベントはなかったのですが、国から補助金をもらっている事業の現地視察(サイト?ビジット)が2件ありました。

3日には、卓越大学院プログラムの「ライフスタイル革命のための超学際移動イノベーション人材養成学位プログラム」、本日6日には、COI-NEXT(共創の場形成支援プログラム)です。

前者の卓越大学院は、プログラム委員会審査?評価部会 現地視察担当委員、つまりこの拠点を評価する立場の方々3名による視察でした。匿名性を保つために、本学に来られて顔も見えているのですが、委員A、B、Cと名乗り、名刺交換はできませんでした。徹底しています。この拠点、昨年の中間評価ではA評価、まずまずだったのですが、それでもSという最高の評価は得られなかったので、しっかりとご指導いただきました。

 

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後者のCOI-NEXTは、本学2つ採択されているのですが、今回は、「地域を次世代につなぐマイモビリティ共創拠点」の方のプログラムオフィサー、副プログラムオフィサーの訪問でした。こちらは、審査員ではなくプログラムを応援する立場で進捗状況をご覧の上、ご指導をいただくという方々になります。今回は、「そろそろ最終的な着地点をしっかり意識するように」というようなご指摘をいただいたところです。

 

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ところで、この二つの事業ですが、どちらも移動、モビリティといったところがテーマになっています。今後は、卓越大学院の学生さんが、COI-NEXTを舞台に活躍することがあっても良いのではと感じました。上手いシナジーが生み出せることを期待しています。

 

 

9月2日

いつの間にか9月に入ってしまいました。夜半の雨を最後に台風改め熱帯低気圧も姿を消し、日常が戻ってきました。

月曜日ですので、午前中は恒例の運営会議がありました。なお、この8月末で、東海国立大学機構の角間洋二郎監事が退任され、新たに西田裕監事が着任されました。角間さん、東海機構発足時より支えてくださってありがとうございます。本当に感謝です。西田さん、これから常勤の監事として東海機構、中国福利彩票网をどうかよろしくお願いします。運営会議では西田監事の自己紹介がありました。

午後には、鶴舞キャンパスに出向いて、上田龍三特任教授の日本学士院賞受賞記念講演会に出席してまいりました。上田先生は、腫瘍免疫の基礎研究の成果を臨床へ導入するトランスレーショナル?リサーチ(橋渡し研究)を五十年にわたって実践されてこられた方になります。日本の賞としては最高の栄誉の一つである日本学士院賞の受賞理由は、「成人T細胞白血病?リンパ腫に対する抗体医薬開発のトランスレーショナル?リサーチ」というもので、日本の特に九州地方で多い種類の白血病?リンパ腫に効く抗体薬を開発されたことによる業績が認められてのことになります。

上田先生は本学の医学部を卒業、本学で医学博士も取られています。若い時期にがん研究では世界トップの一つであるアメリカ?ニューヨークにあるスローン?ケタリングがん研究所の研究員をされ、その後、愛知県がんセンター、名古屋市立大学医学部などで長く活躍されました。特に名市大では病院長もされていらっしゃいます。その後は、愛知医科大学の教授を務められ、現在は本学の特任教授をされていらっしゃいます。上田先生、日本学士院賞受賞、本当におめでとうございます。

なお、講演会の冒頭、私がご挨拶を差し上げ、先生のご業績をまとめて紹介することとなったのですが、聴衆の大部分が医者?医学研究者の中で宇宙論研究者が医学の業績の紹介って、何か罰ゲームを受けているような気分に少しなりました。ちなみに夜の祝賀会では、同じテーブルを囲んだのが、旧知の本学医学部OBの皆さんでした。皆さんそろってお元気そうで何よりです。

 

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